2026年ミラノ・コルティナ五輪。
スノーボード男子ハーフパイプ予選に出場した平野歩夢選手が、世界に衝撃を与えています。1月のW杯ラークス大会で骨盤骨折を含む大けがを負いながら、わずか25日で雪上に復帰し、予選を突破した事実は、もはや常識では計り知れません。
掲示板やSNSでは「バケモノ」という言葉が飛び交っていますが、平野歩夢選手がこの短期間で滑れるようになったのには、明確な理由があります。
平野歩夢が大けがをしてもスノボができる理由は「逆算のリハビリ」
平野歩夢選手が骨盤骨折という大けがから驚異的な回復を遂げた理由は、3つあります。
- 専門チームによる「逆算のリハビリ」
- 骨折が「ずれなし」だった医学的幸運
- 死線を彷徨った過去と、研ぎ澄まされた「身体知性」
それぞれ見ていきます。
理由1:専門チームによる「逆算のリハビリ」
平野歩夢選手を支えるのは、理学療法士・松栄勲氏を中心とした専門チームです。今回の復帰は、以下の緻密な戦略によって実現しました。

- 最短の腫れ管理
ケガをしてから4日目まで松葉杖という重症に対し、アイシングと循環改善を徹底。炎症を最短で引き、筋肉の萎縮を最小限に抑えました。 - 早期可動域の確保
骨折の「ずれなし」を前提に、固定を最小限に。固まろうとする関節を痛みの限界点で見極めながら動かし、着地に不可欠な膝のクッション性を死守しました。 - 神経伝達の再構築
雪上復帰直前には、スノーボード特有の反射的な動きを呼び起こす独自の調整を実施。
「治るのを待つ」のではなく、五輪の日に「動ける身体」を逆算して作り上げたプロの技術が、この奇跡を可能にしました
平野歩夢を救った「神の手」松栄勲
平野歩夢選手の奇跡的な復帰を語る上で欠かせないのが、松栄勲氏の存在です。
松栄勲氏は、世界中のトップアスリートから「魔術師」「神の手」と崇められるベテラン理学療法士。東洋の気功やヨガ、西洋のスポーツ医学を融合させた独自の「VIM療法(マツエセラピー)」を確立し、医学的にもその効果を実証しています。
理由2:骨折が「ずれなし」だった医学的幸運
平野歩夢選手の運命を分けたのは、骨折が「ずれ(転位)なし」だったことはとても大きい理由です。
もし1ミリでも骨がずれていれば手術は不可避であり、五輪連覇の道はその瞬間に断たれていました。しかし、この「ずれなし」という事実が、医学的常識を覆す「攻めのリハビリ」を可能にしました。
通常なら「固定と安静」を選ぶ場面で、平野歩夢選手は炎症が引くと同時に、固まろうとする関節の可動域を限界まで引き出すリハビリを強行。骨が癒合するのを待つのではなく、滑れる状態へ身体をねじ伏せたのです。この医学的幸運を最大限に生かす執念こそが、25日での復帰を支えた正体です。
理由3:死線を彷徨った過去と、研ぎ澄まされた「身体知性」
平野歩夢選手が激痛をねじ伏せ、精密な操作を維持できるのは、かつて「死の淵」から生還した経験があるからです。
2017年、平野歩夢選手を襲ったのは左ひざ靭帯断裂と「肝臓破裂」という、生死に関わる致命傷でした。ICUでの絶対安静という絶望的な時間が、平野歩夢選手の中に唯一無二の「身体知性」を刻み込みました。


どの痛みが「致命的」で、どの痛みが「制御可能」か。
己の肉体とミリ単位で対話し、復帰への最短ルートを冷静に逆算する力。今回の骨折でもパニックに陥らず、セルフトークで目的へと繋ぎ止めた精神性は、過去の死線で養われた「超人的なマインドセット」の証明といえます。
【動画】平野歩夢1月の転倒シーン「ボードが折れ鼻血が止まらず」
平野歩夢さんの復帰がいかに「あり得ない」ことなのか、1月の映像を振り返ります。
スノーボード平野歩夢くん
— なっつぎっしり🥜整形外科セラピスト (@nattsugissiri) January 21, 2026
オリンピック前の最後のワールドカップで転倒で骨折😱
骨がズレてないから状態見て練習再開って😅
絶対に飛ぶの怖いですよね💦
オリンピック連覇がかかってますが、、、間に合うのか👀
pic.twitter.com/ca4xkjXK3X
2026年1月17日、スイス・ラークスの空に舞った平野歩夢選手を襲ったのは、あまりにも残酷な重力でした。トリックの着地に失敗し、雪面に叩きつけられた衝撃で愛用のボードは無残に折れ、平野歩夢選手は鼻血が止まらず。その場にいた誰もが、連覇を狙う絶対王者の「終焉」を予感したはずです。

診断の結果は、骨盤の骨折や鼻骨の骨折、膝の極度の打撲。通常であれば、即座に車いす生活を余儀なくされ、全治2〜3ヶ月は下らないとされる絶望的な宣告です。しかし、歩行すら困難なはずの満身創痍の状態から、平野歩夢選手のミラノ・コルティナ五輪へ向けた「不可能な戦い」は幕を開けました。
【動画】平野歩夢は予選7位で通過!決勝へ
平野歩夢選手は、わずか25日間の療養を経て、コルティナ五輪男子ハーフパイプ予選に出場し、7位で通過しました!
#スノーボード男子ハーフパイプ 予選2回目 平野歩夢選手 https://t.co/pa0YnTZzRH pic.twitter.com/leXc2eKy1t
— やまちゃん (@2008_yama) February 11, 2026
平野歩夢選手がケガをしてもスノボができる理由は、単なる根性論ではありません。「医学的幸運」「過去の経験による身体把握」「専門家との信頼関係」がすべて噛み合った結果です。
予選7位という順位は、決勝で100%の力を出すための計算された通過点に過ぎません。

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