2025年9月に発覚した前橋市の小川晶市長と秘書課長の「ラブホテル会合」問題は1か月を経ても収束する気配を見せません。
2025年10月10日に当時の秘書課長が弁護士を通じて発表した7000字にわたる「説明文全文」には、経緯と背景が詳細に記されていました。
ここでは、その内容を分かりやすく整理し、時系列で事実関係をまとめます。さらに、説明文の裏にある「真の問題」についてもお伝えします。
秘書課長が謝罪「判断を誤った」
秘書課長は文書の冒頭で、
「話をする場所の選定を誤り、市民・議会・職員にご迷惑をおかけした」と深く謝罪
と述べました。
秘書課長が前に出て説明する決断をしたのは、「市長自ら説明すると部下に責任を押しつけていると受け取られる恐れがあるため」とされています。
しかし、ここには微妙なニュアンスがあります。市長本人は9月24日に記者会見を行い、さらに2回にわたり市議への説明もしており、決して沈黙していたわけではありません。にもかかわらず、秘書課長が初めて自身の言葉で説明文を公表したことから、外部からは
「組織内の批判を抑えるため、秘書課長が防波堤として担ぎ出されたのではないか」
という見方も出ています。

前橋市の秘書課長さん
説明文出したけど、小川市長の言ってることとあまり変わらない気がするね。むしろ、今頃出して秘書課長が責められそう…
涙ながらの声明は、市民への説明というよりも、組織の“火消し”の意味合いが強く映る側面もあり、責任の所在を曖昧にしつつ「誤解でした」「信頼を守りたい」と感情で包み込む構図――これこそ、今回の問題の核心と言えるでしょう。
市長就任から人事までの経緯
- 小川晶氏が前橋市長に就任したのは 2024年2月28日
- 秘書課長が任命されたのは 4月1日

もともと秘書課長は、観光政策課の副参事として「道の駅まえばし赤城」の開業を担当し、前市長・山本龍氏からも評価されていた実力派。
ただし秘書課長本人によると、今回の人事は小川市長の意向ではなかったといいます。
一方で、就任からわずか1か月での抜擢には「新市長の側近固めではないか」という見方もあります。
「意向ではない」としながらも、結果的に最も近くで市長を支える立場に就いた点は無視できません。
この早すぎる人事が、後に誤解と疑念を生む伏線になったとも言えるでしょう。
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小川市長と秘書課長の個人的なつながり
今回の弁明文では、秘書課長の叔父が小川市長の父親と古くからの友人で、家族ぐるみの付き合いがあったことが判明しました。
ただし、秘書課長本人は政治活動に関心がなく、「仕事として誠実に仕えるだけ」と強調しています。秘書課長から小川市長に、叔父の存在を伝えることなく業務にあたっていました。

この関係が市長に知られたのは、
2024年4月13日、故・角田義一元副議長のお別れの会の席上。
叔父が小川市長本人に説明し、市長が驚いた様子だったといいます。
しかし、ここにも疑問が残ります。
秘書課長と自分に個人的なつながりがあったと知ったあとも、市長はなぜ個人的な相談やプライベートな打ち合わせを続けたのか。
小川市長が公務での公平性を重視するならば、“家族ぐるみの関係”がある後援会長の親戚とは距離をとるべきでしょう。後に「特別扱い」と見られたのは、必然だったといえます。
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カラオケボックスでの面談
2024年5月以降、市長との打ち合わせは人目を避けるため、カラオケボックスで行われていたといいます。
- 議会対応の悩み
- 政策課題の打ち合わせ
- 私生活の相談(食事・健康管理など)
を行っていたと説明しています。
秘書課長は
「パワハラもセクハラも一切なかった」
と断言しました。
とはいえ、行政トップと部下が“密室空間”で打ち合わせを重ねていた事実自体が、市民の不信を招いたのは否めません。「公私混同ではない」と言えば言うほど、疑念は深まります。
小川市長は、県議会議員経験は豊富ですが、行政トップとしての経験は浅く、部下との距離感について疎い面があったのでしょう。
一方で、秘書課長は前橋市の幹部職員というベテランです。この“距離感の誤り”を、秘書課長が気づかなかったとは考えづらいです。やはり、小川市長と秘書課長には特別な関係にあったとみるのが妥当です。
秘書課長がラブホテルを選んだ理由と“秘匿ルート”
2025年2月頃、秘書課長は「市長の身辺を探る人物がいる」との情報を受け、極めて異例の判断に出ます。
人目に触れず、市長と密室で打ち合わせができる場所──それが、ラブホテルでした。
秘書課長は「女子会利用もあると知り、安易に考えてしまった」と述べていますが、後に弁護士から「ラブホテルは出入りするのに人目につかないが、万が一誰かに見付かったら一発でアウトであり、話をする場所の選択肢としては最悪ではないか」と指摘され「浅はかな判断だった」と弁明しています。
しかし、その裏側には、単なる職務上の配慮を超えた「過剰な防衛本能」が見え隠れします。尾行者を警戒し、商業施設を経由して自らの車で合流させる――そんな「秘匿ルート」まで考案していたのです。
この徹底した警戒は、表向きは市長を守るためと説明されていますが、読む側には“異常な秘密主義”とも映ります。「市長と自分の密会を隠したい」とやましい気持ちがあったと見るのが自然です。

こんな常識が欠如している職員が秘書課長 公私混同の判断も出来ない 公務の打ち合わせなら市長室で良い 言い訳は見苦しい 火に油だよ
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小川市長と秘書課長ラブホテル利用の実態
- 利用回数は 約10回
- うち 7~8割は商業施設経由で合流
- 3~4月は利用なし
- 5~7月にGPSを取り付けられた可能性を指摘
「市長を守るための行動が裏目に出た」としています。
公務をめぐる激しい対立
2025年8月4日、市長の母が死去。
秘書課長は「四十九日までは公務を控えるべき」と助言しましたが、市長は「母も公務を望んでいる」と主張し、公務継続を強行。
この意見の相違が、秘書課長との間で激しい対立を生みました。
8〜9月のラブホテルでの会話も、公務の是非をめぐる議論が中心。職務上の打ち合わせを超え、個人的感情や家族の死が絡む異例の状況が、組織内の混乱を助長しました。
男女関係は一切ない──しかし組織の脆弱性が露呈
秘書課長は説明文の中で「市長との間に男女関係は一切ない」と強調しています。職務上のやり取りに基づく行動であり、性的関係は否定されています。しかし、今回の報道で明らかになったラブホテル利用の経緯や秘匿ルートの設定、さらに市長母の死に伴う公務対応をめぐる対立などの事実は、単なる不倫疑惑を超えた行政組織の問題を浮き彫りにしています。
秘書課長の独断が示す組織の脆弱性
今回の説明文によれば、秘書課長は外部からの監視を避けるため、商業施設を経由して市長と合流するなど職員個人の判断で行動ルートを決定していました。
通常、公務の打ち合わせや危機対応は、上司や関係部署の承認を得て公的な施設で行われるのが常識です。しかし、秘書課長が独断でラブホテル利用や秘匿的な行動を設定したことは、市役所内部の統制力の欠如を象徴しています。
危機管理のまずさと職員の負担
さらに、2025年8月に市長の母親が亡くなった際、秘書課長は四十九日まで公務を控えるよう助言しましたが、市長は継続を選択しました。この結果、職員が安全と公務の両立を調整する余地が失われ、内部で激しい意見対立が生まれました。
特にラブホテルでの会話が中心となったため、記録管理や透明性確保といった危機管理が機能しない状況が発生しました。
この状況は、秘書課長の涙の弁明が表面的な謝罪にとどまり、市民への説明よりも組織内部の秩序維持を優先したことを示しています。
行政の透明性と危機管理の課題
今回の一連の事実から明らかになったのは、行政組織としての透明性不足と、危機管理能力の欠如です。
ラブホテル利用や秘匿ルート設定、個人判断による公務対応の調整は、形式上の謝罪では隠せない市役所内部の統治力不足を露呈しています。
市民に対する説明責任と、職員が果たすべき判断責任の境界が曖昧になったことで、組織全体の信頼性に影響を与えかねない問題となりました。
秘書課長の涙の弁明が暴く「前橋市長不倫の真の闇」
前橋市長不倫問題について秘書課長が発表した文書は、これまでの報道では触れられなかった衝撃の舞台裏を赤裸々に描き出し、市役所内部の権力構造の歪み、危機管理の稚拙さ、そして行政透明性の欠如をあぶりだしています。
ラブホテル利用の経緯、商業施設を経由した“秘匿的移動ルート”、そして市長の母の死をめぐる公務対応の激しい対立──。
一方で、この弁明文はただの説明ではありません。秘書課長は「市長を守るための行動」と繰り返しますが、ラブホテルでの打ち合わせや秘密の合流ルートは、単なる職務上の配慮とは言い難い。
涙の謝罪の裏には、組織や市長個人の立場を守るための巧妙な“火消し戦略”の影が垣間見えるのです。
さらに衝撃なのは、声明文で「男女関係は一切ない」と強調される一方で、市長の母親の死に絡む公務の是非をめぐる激しい意見対立や、ラブホテルでの会話内容の詳細が明かされている点です。
私人と公務の境界が曖昧になる異例の状況が、文書からは鮮明に浮かび上がります。秘書課長自身も「浅はかな判断だった」と認めるラブホテル選定や秘匿ルートの工夫は、疑惑と憶測を呼び込む結果となりました。
つまり、この“涙の弁明文”が暴露するのは、単なる不倫スキャンダルの是非ではありません。
市民に向けた説明の陰で、組織や個人を守るための緻密な“駆け引き”が行われていたことを、この文書は如実に物語っているのです。
【前橋市長不倫疑惑の経緯】
日付 | 出来事 | 詳細 |
---|---|---|
2024年2月28日 | 市長就任 | 小川晶氏が前橋市長に就任 |
2024年4月1日 | 秘書課長任命 | 観光政策課副参事から昇格 |
2024年4月13日 | 小川市長が秘書課長との個人的なつながりを知る | 元副議長お別れ会にて |
2025年2月頃 | ラブホテル打ち合わせ開始 | 秘匿ルートで尾行回避 |
2025年5〜7月 | ラブホテル利用増 | 月1〜2回、商業施設経由で合流 |
2025年8月4日 | 小川市長母死去 | 公務対応をめぐる対立が激化 |
2025年9月24日 | 小川市長記者会見 | 市長本人が説明、沈黙なし |
2025年10月 | 小川市長が2度にわたる市議への説明 | 小川市長本人が説明 |
2025年10月 | 報道で秘書課長の文書内容公開 | 衝撃の舞台裏が明るみに |
前橋市長不倫疑惑について引き続き取材をしています。新しい情報がわかり次第、追記してお知らせします。
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