PR

松田政也経歴「インスタの達人が美容界の頂点へ」赤坂サウナタイガー火災事件

松田政也 赤坂サウナタイガー火災

あまりにも理不尽で、あまりにも残酷な事件が起きてしまいました。

東京・赤坂の会員制サウナ「SAUNATIGER(サウナタイガー)」で発生した火災。この事故で亡くなったのは、川崎市在住の会社経営者・松田政也さん(36)と、妻の松田陽子さん(37)です。

美容業界に革命を起こし、多くのファンや門下生に愛された松田さん。松田政也さんはなぜ、幸せの絶頂の中で命を落とさなければならなかったのでしょうか。

松田政也さんの波瀾万丈な経歴と、事故当日の許しがたい状況を紐解きます。

松田政也の生い立ち「転勤族から美容界の頂点へ」

松田政也
Instagramより

松田政也さんは1989年、大分県で産声をあげました。

小・中・高と計6回の転勤を経験する「転勤族」として育ち、その環境が松田政也さんの「人見知りしない性格」を育みました。

松田政也の学歴


2008年、福岡の名門・大村美容専門学校へ入学しますが、当時は決して「優等生」ではなかったといいます。

「不器用なのに練習せず、バイトとクラブで遊び三昧だった」

自らのインスタグラムでそう振り返る松田さんですが、2010年に神奈川の大手サロンへ入社したことで、その運命が動き始めます。

項目内容
氏名松田 政也(まつだ まさなり)
生年月日1989年11月2日(享年36歳)
出身地大分県(小中高で6回の転勤を経験)
居住地神奈川県川崎市幸区
最終学歴大村美容専門学校(福岡県)卒業
役職株式会社GBG 代表取締役
専門技術脱白髪染めハイライト®(日本唯一の商標登録技術保持者)
主な拠点GBG 自由が丘(2022年11月オープン)
事業実績・全国に加盟店10店舗を展開
・大手美容メーカーの全国セミナー講師
・有料オンラインサロン主宰(会員100名規模)
SNS実績Instagramフォロワー2.9万人以上
家族構成妻(陽子さん・ネイリスト)、第一子(汐亜ちゃん)
愛すべき相棒ハリネズミの「ロック」(独立直後の苦境を支えた存在)

独立9日目のコロナ禍「裏切り者」と呼ばれた挫折からの逆転

松田まさなりさんの人生は、常に順風満帆だったわけではありません。

大手サロンで2店舗を経験し、「正社員としての働き方の限界」を痛感した彼は、店長職を自ら降りてフリーランス転身を決意しました。

その際、幹部から投げかけられたのは

「裏切り者」

「お前はもうオワコンだね」

という冷酷な罵声でした。さらに、不運は重なります。

意を決して独立したわずか9日後、世界はコロナ禍に突入しました。 「はぁー 生活できねーぞ!コラ!」 そう怒りを感じる間もなく訪れた営業停止。しかし、この絶望的な「STAY HOME」期間こそが、松田さんの運命を大きく変えることになります。

自宅に引きこもり、1日16時間をインスタグラムの投稿とマーケティングの勉強に捧げる日々。

その傍らには、愛着を持って可愛がっていたペットのハリネズミ「ロック」がいました。ロックと遊び、癒やされながら必死に集客を学び抜いたこの時間が、後にヘアキャンプへの出演や美容師コンサルの成功、そして唯一無二のインスタマーケティング確立へと繋がったのです。

ロックと公園で寛ぐ松田政也
Instagramより
ハリネズミのロック
Instagramより

松田政也のインスタ集客の圧倒的な実績

松田さんが手にした実績は、まさに「美容界の革命」と呼ぶにふさわしいものでした。

項目実績・データ
独立9ヶ月目技術売上 212万円(マンツーマン・掛け持ちなし)
新規顧客単価3万5千円超
働き方完全週休2日を実現
現在の予約状況3ヶ月先まで満員、全国に1,000人以上の顧客

高単価・週休2日という、従来の美容師の常識を覆す働き方を確立した松田さん。

かつて「オワコン」とまで言われた崖っぷち美容師が、自らの力で復活を遂げたのです。

「脱白髪染めハイライト®」で業界の頂点へ

コロナ禍での猛勉強とロックとの日々を経て、松田さんは「脱白髪染めハイライト®」という新境地を切り拓きます。

「白髪を隠す」のではなく「活かす」。この日本で唯一の商標登録技術(※商標登録第6504222号)を武器に、瞬く間にスターダムへと駆け上がりました。

松田政也の会社:「GBG(Good By Gray color)

  • 2022年11月:脱白髪染め専門サロン「GBG(Good By Gray color)」を自由が丘にオープン。
  • 全国展開:加盟店は全国10店舗にまで拡大。
  • 教育者:有料オンラインサロンは100名規模の美容師が在籍し、大手美容メーカーの全国セミナー講師も務める。

まさに、美容師が憧れる「成功の体現者」そのものでした。

GDG自由が丘店内
ホットペッパーより

松田政也は美容師からも慕われる存在

松田政也さんは、コロナ渦をも味方につけて短期間で美容界の頂点に立ちましたが、おごることなく謙虚に美容師として、会社経営者として成長を続けていました。

松田さんの知人は次のように語っています。

かなり勉強熱心っていうのと、素直だし、いろんな人と交流していろいろ取り入れて、どんどん良くしていこうというふうに動いていたので。美容師としてもお客さまにも支持されていましたし、同業の美容師からも頼りにされている

自分だけではなく、周りの人も巻き込んでみんなで現状を良くしていこうと精力的に活動していた松田政也さん。

もしこのまま活動を続けていたら、美容業界を大きく変える存在となったのは間違いありません。

松田政也一家は幼い子供がいる家庭

松田政也さんと妻の陽子さん
TBS NEWSより

松田政也さんと妻の陽子さんご夫妻には、2023年3月28日に誕生した娘さんがいます。

松田政也と娘
Instagramより

松田政也さんのインスタでも、たまに娘の汐亜ちゃんが登場します。33歳となった2023年には父親になり、経営者になり、二つのメーカーで全国セミナー担当したりと大きく人生が動き出します。

松田政也さんと妻の陽子さん、娘の汐亜ちゃん
Instagramより

松田さんは、インスタグラムで汐亜ちゃんの誕生の喜びをつづっています。

名前は汐亜(せあ)
アルフベットで書くと”sea”

つまり “海”

海が似合う
前髪長くて パッっとボブで
媚びなく自分に自信があるような
そして 人を幸せにしてくれたら
最高だなって 。笑

さらに、汐亜ちゃんが生まれてから女性へのリスペクトがより強くなり、自身が経営するサロンを「30代女性が メインで安心して働けるGBG にしたい」と大きく考えが変わったと語っています。

父となり、経営者としても新たな気付きを得た松田さんは、これからも美容界に大きな変革を起こす人物として活躍する予定でした。

松田政也と奥さんは地元が同じ【最新追記】

松田政也さんと奥さまの陽子さんは、松田政也さんが渋谷で働いていたときに知り合いました。

松田政也さんの知人にとると、陽子さんと松田政也さんは地元が同じだということです。

旦那さんの松田政也さんは九州から東京に上京してきました。最初は渋谷で美容師をしており、そのときに奥さんと出会ったそうです。地元も高校も専門学校も一緒で、生まれた病院も一緒だったとか。

高校も同じ、専門学校も同じだったという松田政也さんと陽子さん夫妻。

学生時代には知らなかった二人が、美容業界を志し、地元九州を遠く離れた渋谷で出会うとは運命的なものを感じます。

匿名掲示板でも、松田政也さんと陽子さんご夫婦の数奇な出会いに、悲しみを新たにしています。

松田政也さん夫婦の出会いが「世界の中心で愛を叫ぶ」のようだとするポスト
5ちゃんねるより
5ちゃんねるより
  • これ半分セカチューだろ
  • これもう純愛だろ…

奇跡的な出会いを果たした二人が、まさか同じ日に命を落とすとは、誰が想像できたでしょう….

松田政也の幸せを奪った「サウナタイガー」の致命的な不備

仕事での成功以上に、松田さんが大切にしていたもの。それは、共に歩んできた妻・陽子さんと、3歳の汐亜ちゃんという大切な子どもがいる家庭の幸せでした。

おしかし、松田政也の幸せは2025年12月15日、赤坂の個室サウナで唐突に断ち切られました。 現時点で判明している事実は、あまりにも憤りを感じるものばかりです。

事件のあった現場の間取りは以下のようになります。

赤坂サウナ火災現場の間取り
TBS NEWS DIGより

ドアノブが故障

サウナタイガーでドアノブ故障
TBS NEWS DIGより

サウナ室に出入りするにはドアノブを回さないと開かない仕組みでしたが、内側と 外側のドアノブが外れ、床に落ちていました。松田政也さんと陽子さんの30代夫婦はサウナ室に閉じ込められたのです。

オーナーが非常ボタンの受信盤の電源を入れず

非常ボタンの受信盤電源オフ
TBS NEWS DIGより

サウナ室の非常ボタンは押された形跡がありましたが、火災時に命を守るための非常ベルは鳴りませんでした。
オーナーは

「いままで受信盤の電源を入れたことはない。触ったことがない」

と語っています。経営者として、これほど無責任な言葉があるでしょうか。

従業員は事務室に不在

事故当時、館内にはオーナーを含め従業員3人がいましたが、事務室は無人でした。
常に緊急事態が発生する可能性があることを認識していれば、事務室に誰もいない状況はありえません。経営者として、来館者や従業員の命を軽くみているのでしょう。

松田政也と陽子発見時

捜査関係者によると、松田政也さんが陽子さんの上に覆いかぶさった状態でした。

松田政也さんの火傷が陽子さんよりも広範囲に渡っていて、警視庁は政也さんが陽子さんを守ろうとしたと見ています。

さらに、木製のサウナの座席部分にこぶし大の焼け跡が数か所見つかっています。
サウナ室内では座席部分が焼けたほかに、タオルが燃えていました。タオルがサウナストーンに接触し、燃えたと見られます。

おそらくタオルでサウナストーンを包んでドアを破壊して脱出しようとしたのでしょう。

松田政也さんと陽子さんの30代夫婦が、扉があかずSOSも届かない中で、どれほど絶望し、どれほど3歳の子ども汐亜ちゃんの元へ帰りたかったか….それを思うと、胸が締め付けられる思いです。

サウナタイガー運営会社や、創業者:栗原修氏については、【赤坂サウナタイガー火災】死亡事故を招いた運営会社の闇!栗原修の不審な経歴と「逃げ出し」の真相で詳しく解説しています。

サウナタイガーのヒノキ風呂
サウナタイガーのヒノキ風呂

松田政也さんと陽子さんの死因は不詳

司法解剖の結果、松田政也さんと陽子さんの30代夫婦の死因は不詳とされています。

松田政也さんは、「裏切り者」と呼ばれ、独立直後にコロナに襲われるというどん底から、愛するペットのロックと支え合い、努力と情熱で自らの未来を切り拓いた人でした。

そんな松田さんと陽子さんが、もっとも守られるべき「安全」が欠如した場所で命を奪われた…これは決して、単なる「不幸な火災」として片付けてはいけない人災です。

二度とこのような悲劇を繰り返さないために、施設側の管理責任を厳しく問い続けなければなりません。

赤坂サウナ火災については調査を続けています。新しい情報がわかり次第、追記してお知らせします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました