2025年8月18日に発生した道頓堀火災では、2名の消防士が尊い命を失いました。
その一人である長友光成さんは、都城市の出身で、サッカーに打ち込む青春時代を送っています。
この記事では、長友光成さんの高校時代を中心に、サッカーが育んだ友情や同期の消防士に語った恋愛についてお伝えします。
長友光成は都城工業高校を卒業
長友光成さんは、都城工業高校を2023年に卒業しています。

宮崎県立都城工業高校は、「都工(とこう)」呼ばれ、1944年創立の歴史ある学校です。
部活動も盛んで、文化部は手芸部など6つ、運動部はバドミントン部など16部と充実しています。
- 所在地 〒885-0084 宮崎県都城市五十町2400
長友光成さんは、都城工業高校ではサッカー部に所属していました。
長友光成の青春時代はサッカーとともに
長友光成さんは、中学高校とサッカーに打ち込んでいました。
小柄ながらも運動能力が高い長友さんは、ゴールキーパーとして活躍。
中学時代は地元のクラブチームに所属し、身を挺してゴールを守るチームの大黒柱として大活躍していました。
また、落ち込んでいるメンバーには寄り添う心優しい一面もあった長友さん。
多くの友人に恵まれた中学時代を過ごしたことでしょう。

長友さんは、中学生のときから誰かのために尽くす人だったんだね
都城工業高校では、1年時からレギュラー
高校時代の長友さんは、サッカー部のゴールを守る守護神として何度もチームを救い、仲間から厚い信頼を寄せられる存在でした。
責任感が強く、困難な場面でも決して背を向けない姿勢は、当時から「消防士に向いている」と周囲に感じさせるものがありました。
卒業後は迷わず消防士を志望し、苦労の末に夢を実現。
しかし、その強い正義感が今回の火災現場でも長友さんを突き動かしたのかもしれません。
長友さんらしい行動でしたが、それが尊い命を奪う結果につながったことは痛恨の極みです。
また、3年生の夏、大きな大会を終えても部を離れることなく、後輩の指導やサポートに尽力した姿が印象的だったといいます。
「やりたいことは、まだまだたくさんあったはず。あまりにも早すぎる別れが惜しまれてならない」――当時を知る人々の言葉からも、無念さがにじみ出ています。
恋愛話に花を咲かせる一面も
都城工業高校で同じサッカー部に所属していた友人にとって、長友さんはかけがえのない仲間でした。
試合中、ゴール前から響く「やるぞ!」の声がチーム全体を引き締め、自然と士気が高まったといいます。
その存在感はプレーの技術だけでなく、人柄の面でも頼りになるものだったと振り返っています。
卒業後も二人の距離は近いまま、それぞれの仕事に励みながらも、旅行や音楽イベントに出かけるなど、共に充実した時間を過ごしています。

消防学校時代に同室だった同期の男性消防士も、長友さんの人柄を鮮明に覚えています。
長友さんは明るく人あたりが良く、誰からも『ミツナリ』と親しみを込めて呼ばれていました。
最後に会ったのはほんの2週間前で、一緒に飲みに行き、仕事のことや恋愛の話で盛り上がりました。
このとき、長友さんは大切な人との幸せなエピソードや、将来の夢などを語ったのでしょう。
あの火災起きなければ、長友光成さんは今日も笑顔で、念願だった消防士として活躍していたかと思うと、心が苦しくなります。
長友光成さんの殉職に際して、元宮崎県知事の東国原英夫さんもXで哀悼の意を表しています。
大阪 道頓堀 2人死亡ビル火災 外壁の装飾広告伝い燃え広がりか | NHK | 大阪府→お亡くなりになった長友光成隊員(22)は宮崎県立都城工業高校の出身。未だ未だこれからの人生だったろうに。本当に残念でならない。心からご冥福をお祈りいたします。 https://t.co/McP1V0x6SC
— 東国原英夫 (@higashi_kokuba) August 21, 2025
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