2025年9月、化粧品メーカー「ディー・アップ」(東京都港区)の社長(当時)からパワーハラスメントを受けた後に自殺した女性社員の遺族が提訴した裁判で、東京地裁(松下絵美裁判官)は、同社側に1億5000万円の支払いなどを求める決定を出しました。
「ディー・アップ」でパワハラを受けたのは里実さん(名字は非公開)です。化粧品会社を起業したいという夢を持ち、毎日を懸命に生きた女性でした。
そこで、里実さんの顔画像やインスタはあったのかを調査しました。
里実さんのInstagramは存在した?アカウント調査の結果
パワハラを受けた末に自ら命を絶ったと報じられている里実さんについて、多くの人が「Instagram(インスタグラム)のアカウントはあったのか?」と気になっています。
実際に「里実」という名前でインスタ検索をすると、複数のアカウントが表示されます。

しかし、確認できたのは5つのInstagramアカウントで、そのいずれもが以下のような状況でした。
- 明らかに年齢層が違うユーザーで、里実さん本人とは考えにくいアカウント
- 非公開設定になっており、投稿内容を確認できないアカウント
- 活動実態がなく、本人特定ができないアカウント
そのため、現時点で「これが里実さんのインスタ」と断定できるInstagramは存在していません。
報道によれば、里実さんがパワハラを受けていた時期は2021年12月頃とされています。このことから、事件後にInstagram(インスタグラム)のアカウントが削除された、あるいはご家族によって非公開に設定された可能性も否定できません。
SNS、とくにインスタは被害者の生の声や日常を知る手掛かりとなるケースが多いため、ネット上では「里実さんのインスタグラムはあったのか?」という関心が集まっています。しかし現段階では、確実なアカウントの存在は確認されていないのが実情です。
今後、里実さんのInstagramに関する新しい情報があれば、追って更新していきます。
里実さんのインスタ顔画像「スレンダー美人」
里実さんのご遺族が公開された画像をいくつか拝見すると、「背が高く、スレンダーな美人」という印象でした。
今回は里実さんのInstagramアカウントを特定できませんでしたが、きっとこんな感じの写真を問投稿していたのではないかと予想して描いてみました。

ご遺族が公開した里実さんの画像は、カジュアルな服装のものが多くありました。里実さんは、きっと動きやすさや着心地を重視する人だったのかもしれません。
里実さんの顔画像
里実さんの顔画像は、ご遺族によって公開されています。

里実さんは、意思の強い瞳が印象的な溌溂とした笑顔の美人さんですね!

こちらは大学の卒業式でしょうか。袴姿で優しく微笑む里実さんは、洋服のときと違ってはんなりとしています。和服もとてもお似合いです。

撮影時期はわかりませんが、袴姿の写真よりも色白で大人びた印象ですね。化粧品メーカーの営業ということで、美容に力を入れていたのかもしれません。
こんなキラキラした笑顔が、勤務先の会社社長によるパワハラで奪われるとは、里実さん本人だけでなく、周囲の誰も思わなかったでしょう。
里実さんのX
Xで「里実」というアカウントを調べてみると、100を超えるアカウントがヒットしました。

アカウントの投稿内容を見ると、年齢が違うものが多数あり、里実さんのアカウントを見つけることができませんでした。
Xはニックネームで登録することが多いので、里実さんも架空の名前でXを利用していたかもしれません。
里実さんのFacebook
Facebookで「里実」名義のアカウントを探すと、100以上のアカウントが見つかりました。

こちらもそれぞれのアカウントの投稿内容をチェックしましたが、里実さんのアカウントと思われるものはありませんでした。
里実さんの顔写真は、ご家族によって公開されていますが、名字が非公開となっているので、Facebookでのアカウント特定は難しいです。
里実さんパワハラ事件の全経緯|ディーアップと坂井満社長の責任
里実さんの入社と夢
2021年4月、里実さんは化粧品の開発に携わりたいという強い思いから、化粧品メーカーのディーアップに新卒で入社しました。夢と希望を抱いて社会人生活をスタートさせた里実さんでしたが、その直後から悲劇が始まります。
ディーアップで始まったパワハラ
同僚との業務上のトラブルをきっかけに、坂井満社長から過酷な指導という名のパワハラが始まりました。
2021年12月には約50分間にわたり人格を否定する叱責を受け、日常的にも侮辱や排除を受け続けました。
坂井満社長のパワハラ発言
坂井満社長の発言は強い攻撃性を伴い、里実さんの心を深く傷つけました。
- 「お前、大人を舐めるなよ」
- 「そういう人は合わねえな、うちには」
- 「世の中でいう野良犬っていうんだよ」
- 「力のない犬ほどほえる」
50分にわたり叱責され続けた里実さんは、社長からの暴言にも負けず、それでも仕事を続けられるよう請いました。
「 チャンスをください。 今後一切そのような態度を見せないようにちゃんと自分なりに分析して」
という言葉は、ディーアップ社長・坂井満氏の心無い発言に打ち消されています。
「分析どころの話じゃねえ。チャンスはもうない。いいよ。終わり。世の中で言う野良犬って言うんだよ。そういう人たちのいるところで仕事した方がいいよ。」
「化粧品の開発にも関わりたい」との思いから「ディー・アップ」への入社を決めた里実さん。夢と希望を抱いて入社した先で、社長から発せられたこの発言に心が折れ、その後うつ病と診断されました。
うつ病の診断と自殺未遂
精神的に追い詰められた里実さんは2022年にうつ病と診断され休職。休職期間満了を理由に解雇された同年8月に自殺を図り、その後も懸命な治療を受け続けました。
しかし、約1年後の2023年10月に命を落としました。
労災認定で明らかになったパワハラの事実
2024年5月、三田労働基準監督署は「坂井満社長によるパワハラが自殺の原因」と断定し、労災認定を行いました。これはディーアップの社内問題が法的に認められた重要な判断でした。
裁判での調停と賠償命令
遺族はディーアップと坂井満社長を提訴。2025年9月9日、東京地裁(松下絵美裁判官)は民事調停により以下の決定を下しました。
- 遺族に対し 1億5000万円の賠償金を支払う
- 坂井満社長の辞任
- 遺族への 正式な謝罪
この決定により、ディーアップのパワハラ事件は社会的に大きな注目を集めることとなりました。
ディーアップの謝罪と再発防止策
2025年9月10日、坂井満社長は辞任。ディーアップは声明を発表し、遺族と元従業員に謝罪しました。
再発防止策として、次の取り組みを約束しています。
- ハラスメント防止規定の見直し
- 全社員・管理職へのパワハラ防止研修
- 社外相談窓口の設置
里実さんパワハラ事件から学ぶべきこと
里実さんの死は、企業におけるパワハラがいかに深刻な被害を生むかを示す痛ましい事例です。ディーアップと坂井満社長の行動は、多くの人に「職場のあり方」を問いかけました。
労災認定と裁判での決定は、今後のパワハラ裁判や企業のコンプライアンスに大きな影響を与えることになるでしょう。
ディーアップの口コミはダダ下がり
Googleの口コミを見ると里実さんのパワハラ事件報道後、ディーアップの評価が著しく下がっています。


口コミでは、「商品はいいけれど、社長の対応が許せない」「愛用してたけど、もう使わない」といったものも散見されます。
今回のパワハラ事件をきっかけに不買運動につながる可能性も出てきました。
ディーアップ(D-UP)の商品の評判は非常に良く、特にマスカラやアイライナーは、口コミサイトやベストコスメアワードで高く評価されていました。
リキッドアイライナーは、描きやすさ・速乾性・色展開の多さ・目元へのやさしさで大人気となっていただけに、不買の流れが続くようであれば、業績に大打撃を受けることは避けられません。
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