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播磨屋本店が廃業「3度目の正直となるか」過去2回は空振り

播磨屋本店 エンタメ


おかきの播磨屋本店が、令和9年(2027年)3月末で全店舗・通販を終了すると発表しました。

廃業の理由は経営不振ではなく、まさかの「天皇との合体合一」。公式サイトには「聖なる廃業のお知らせ」という見出しが躍り、SNSでは驚きと惜別の声が一気に広がっています。

実はこの会社、「廃業する」とほのめかすのは今回が初めてではありません。調べてみると、過去2回の予告と今回とでは、はっきり違う点がありました。

廃業予告は今回で3度目、2019年・2024年の経緯

播磨屋本店が「廃業」をちらつかせたのは、これまでに2回あります。

時期内容
1回目・2019年5月(令和元年)「皇太子徳仁親王殿下を天皇にすることができたので役目は終わった」として業務縮小を発表
通常営業を継続
2回目・2024年11月通販利用者に「ラストメッセージ」DM。「徳仁天皇が話を聞かなければ本当に廃業する」という内容
DM配布終了にとどまり、営業は継続
3回目(今回)・2026年9月公式サイトに「聖なる廃業のお知らせ」を掲載。「令和9年3月末で全営業終了」と明記
令和9年3月末に終了予定

2024年に実際にDMを受け取った人の投稿からは、大好きな煎餅が失われてしまうと慌てる様子も伝わってきました。

一方でDM配布の終了と廃業そのものを混同して戸惑う投稿もあり、SNS上では騒ぎになりつつも実態がつかみにくい状況だったことが分かります。

過去2回と今回の決定的な違い

過去2回と今回とでは、次の2点がはっきり違います。

  • 性質
    過去2回は「話を聞いてくれないなら廃業する」という不満・警告。今回は最初から「廃業する」と決めた上での発表
  • 廃業日
    過去2回は具体的な日付の明記なし。今回は「令和9年3月末日」まで明記した正式な文書

過去2回はどちらも警告にとどまり、結果として通常営業に戻っています。

今回は公式サイトに堂々と「聖なる廃業のお知らせ」と掲げられており、播磨屋にとってこれまでで一番本気度の高い宣言です。

従業員・地域経済への影響「レシピはこのまま消える」

廃業後について、告知文に書かれていないことが3つあります。

気になる点告知文での言及
従業員・地域経済への配慮なし
レシピ・製法の引き継ぎなし
街宣活動の継続なし(店舗・通販の終了のみ言及)

従業員・地域経済への配慮は告知文にひとことも書かれていない

播磨屋本店は兵庫県朝来市に工場を構え、地元の人を雇って米菓を作り続けてきた会社です。

それなのに告知文には、雇用や地域経済への配慮はひとことも書かれていません。あるのは代表個人の思想だけ。

SNSでも、従業員が再就職の履歴書に退職理由をどう書けばいいのか想像して同情する投稿が見られます。

播磨屋本店の社会保険加入者は128人
Xより

播磨屋本店の社保加入人数128人居るんだけど、この人らどうするんだろう

レシピはこのまま消える公算が大きい

看板商品「朝日あげ」のレシピが誰かに引き継がれるのかも、いまのところ何も発表されていません。

参考になりそうなのが、似た構図で廃業した他社の話です。

2017年、社長がたった一人で70年作り続けてきた駄菓子が有名だった「梅の木本舗」。
廃業の際、レシピを引き継ぎたいという業者が名乗り出ましたが、社長本人がこれを断り、味はそのまま消えました。

播磨屋も、廃業の理由は経営難ではなく代表個人のこだわりです。

同じように、事業やレシピの引き継ぎ自体を代表が望んでいないと見るのが自然でしょう。

中小企業庁の調査でも、廃業した会社のうち設備や技術、雇用を誰かに引き継ぐケースはわずか1割程度。

播磨屋から事業譲渡の発表がない以上、このまま従業員の再就職先もレシピも、誰にも引き継がれず終わるとみて間違いなさそうです。

大型トレーラーでの街宣活動は形を変えて続く

名物の大型トレーラーによる街宣活動が廃業後も続くのかという点も気になります。

告知文で終わると書かれているのは、あくまで店舗と通販事業。街宣活動をやめるとはどこにも書かれていません。

「商売人から自然人に返る」という言い方からすると、営利事業だけをたたんで、思想活動そのものは形を変えて続くと見るほうが自然です。

廃業までに買えるのは兵庫・大阪の直売店6店舗と通販サイト

もう「朝日あげ」が食べられなくなるという事実に、SNSでは多くの人がショックを受けています。「人生最後」の気持ちでまとめ買いを呼びかける投稿が相次ぎ、同じことを考える人が殺到したのか、一時的に通販サイトにつながりにくくなったという報告もありました。

現在営業している直売店は、兵庫・大阪の6店舗のみです。かつては東京や札幌など全国に店舗がありましたが、東京店は2023年11月末で閉店しており、令和9年3月末まで残るのはこの6店舗ということになります。全店舗共通で営業時間は10:00〜18:00、定休日は毎週木曜です。

店舗名所在地
生野本店兵庫県朝来市生野町円山字京田30
大阪江坂店大阪府吹田市江の木町17-1 江坂全日空ビル1F
大阪天王寺店大阪市天王寺区堀越町13-18 銀泉天王寺ビル1F
神戸元町店神戸市中央区栄町通1-2-7 大同生命神戸ビル1F
姫路店姫路市市之郷町1-27
豊岡工園店豊岡市神美台1-1

店舗の詳しい地図や道順は公式サイトの店舗一覧ページで確認できます。

近くに店舗がない場合は、公式サイトの通販ページからも注文可能です。年末年始(12月31日〜1月3日)は全店舗が休業になるので、駆け込みで買いに行く場合は日程に注意してください。

播磨屋本店が「聖なる廃業」を発表、令和9年3月末で全店舗・通販終了

播磨屋本店は1862年(文久2年)創業、兵庫県朝来市の老舗おかきメーカーです。

「日本一おかき処」を看板に、直売店と通販でファンを増やしてきました。その公式サイトに、いま「聖なる廃業のお知らせ」という見出しが掲げられています。

書かれているのは、令和9年3月末で直売店・通販ともに全ての営業を終わらせるという宣言です。その目的は「《人類根本救済》始動に必須の『不肖播磨屋助次郎と徳仁今上天皇の合体合一』を実現せんがため」なのだそうです。

詳しい中身は今年から配っている「救世手紙」全12種で説明済みとのこと。経営難や後継者不在といった、よくある廃業理由はひとつも出てきません。

廃業理由は自称「全人類最高の知性」が天皇と一体化するため

告知文で播磨屋助次郎氏は、自らを「古今の全人類最高の知性」と名乗っています。「人間とは何か」「人生とは何か」という難問をすでに解き明かしたので、あとは「商売人」をやめて天皇と一体化した「自然人」に戻るだけ、というのが廃業の理屈です。

突飛に聞こえますが、思いつきの一言ではありません。20年近く続けてきた大型トレーラーでの街宣活動、天皇陛下への直訴という積み重ねの延長線上にある話です。実際、おかきを注文しただけのつもりが、届いたダイレクトメールには社名ロゴより大きな「天皇直訴」の文字と、カタログに挟まった「真実」という冊子が入っていた、という声もあるほどです。

それだけに、SNSでの反応も一筋縄ではいきません。「合体合一」という言葉の意味が分からず、憑依のようなものを想像して戸惑う声から、代表の言葉遣いの変化そのものを心配する声まで幅広く上がっています。

一方で、おかきという看板商品を失えば思想活動だけの会社になってしまうという皮肉や、「聖なる廃業」という言葉選びの独特さを面白がる投稿も目立ち、味への信頼と理由への戸惑いが同時に語られているのが今回のバズの面白いところです。

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