バレーボール・サントリーサンバーズ大阪の髙橋塁(たかはしるい)選手が、2026年9月29日にXとインスタグラムで、ゲイであることを公表しました。
幼い頃から自分を否定してきた塁選手が、初めて自分を認められたきっかけは、弟・髙橋藍選手との会話でした。そして公表の時期を見ると、藍選手がサントリーを離れた「今」だった理由も見えてきます。
高橋塁がゲイを公表したきっかけは弟・藍との会話、新シーズン前に自分の言葉で伝えた

報告文は「ご報告」という題で、最後に2026年9月29日の日付と直筆のサインが入っています。
塁選手は、幼い頃から自分のある一面と向き合うことが怖かったとつづっています。悩み続け、自分自身を否定してきたそうです。その一面が、ゲイであること、セクシュアルマイノリティの一人であることでした。
その塁選手が初めて自分自身を認められたのは、弟の藍選手と話したことがきっかけだったと書いています。
公表のタイミングについては、新しいシーズンを迎えるにあたり、応援してくれるファンに自分の言葉で伝えておきたかったと説明しています。
週刊誌に書かれたわけでも、誰かに明かされたわけでもありません。本人が自分で書き、自分で名前を記して出した報告です。
高橋塁と藍がサントリーで過ごしたのは2024〜2026年、弟の退団後に公表を決めた
塁選手は報告文で、約2年間藍選手と同じチームで過ごしたことが、自分にとって何よりも大きかったと書いています。
この「約2年間」は、藍選手がサントリーでプレーした期間と重なります。
- 2024年7月:藍選手がイタリアのモンツァからサントリーに加入
- 2026年4月:契約満了で藍選手のサントリー退団が発表
- 2026年5月:藍選手がポーランドのルブリンと契約
つまり塁選手は、弟が海外へ旅立ったあと、一人でサントリーに残って迎える最初のシーズンの前に公表を決めたことになります
兄弟が同じユニフォームを着た2年間で心の整理がつき、弟の背中を見送ってから自分の足で一歩を踏み出した。この順番を見ると、報告文にある「藍との時間」の重さがよくわかります。
塁選手は、自分の気持ちを言葉にすることで心が整理できたとも書いています。
少しずつ「ありのままの自分でいい」と思えるようになったそうです。支えてくれた人として、藍選手のほかに家族、チームメイト、チームスタッフ、関係者の名前も挙げていました。
高橋塁のプロフィール|京都出身・東山高→日大→サントリーの26歳
- 名前:髙橋 塁(たかはし るい)
- 生年月日:2000年1月14日(26歳)
- 出身:京都府京都市
- 身長:186cm
- ポジション:アウトサイドヒッター
- 背番号:21
- 経歴:東山高校 → 日本大学 → サントリーサンバーズ大阪(2022年〜)
弟の藍選手(2001年9月2日生まれ)とは学年が2つ違います。2人とも同じ東山高校の出身です。
バレーを始めたきっかけは栗原恵さん、藍は兄を追って同じチームへ
塁選手がバレーを始めたのは8歳の頃です。栗原恵さんのプレーを見て、小学生のチームに入りました。
藍選手は、兄の影響で小学2年生のときに同じチームに入っています。中学では、塁選手が3年生のときに藍選手が入部しました。当時の藍選手は背が高くなかったためリベロを務め、エースは兄の塁選手でした。2人でそろって全国大会に出場しています。
いまや日本代表のエースとなった藍選手ですが、スタート地点には兄の背中がありました。そしてこの2年間は、その兄が弟の言葉に背中を押された時間だったのです。
兄弟YouTube「らんるい」も運営
2人は2021年から、兄弟でYouTubeチャンネル「らんるい」を運営しています。
仲の良い兄弟として知られてきたことも、今回の報告文に藍選手の名前が何度も出てくる理由のひとつでしょう。
高橋塁のゲイ公表に地元・箕面市長も応援、「公表の必要ある?」には報告文の最後の一文が答えていた
サントリーサンバーズ大阪が練習拠点を置く大阪府箕面市の原田亮市長も、公表当日の朝にXで塁選手への応援メッセージを出しています。

地元箕面市はいつでも髙橋塁選手を応援しています。
ファンだけでなく、チームの地元の市長がすぐに声を上げたことで、応援の輪はさらに広がりました。

これからも変わらず応援しています
勇気ある告白してくれてありがとう
塁選手の投稿は1時間で649万回表示され、8.6万件のいいねが集まりました。寄せられた声の多くは応援です。
- これまでと変わらず、これからも応援する
- 自分の言葉で伝えた勇気がすごい
- 自分を否定せずに過ごしてほしい
- 藍くんとの関係が素敵すぎる
一方で、「わざわざ公表する必要があるのか」という声も少しですが見られます。
ただ、報告文の最後には、境遇が違っても自分を受け入れられずに悩んでいる人にとって、少しでも何かのきっかけになれば、という一文があります。塁選手は自分のためだけに公表したのではありません。かつての自分と同じように悩んでいる誰かに向けて書いたのです。「必要があるのか」という問いへの答えは、この一文にすでに書かれています。
塁選手は、これからもバレーボールに全力で取り組むことに変わりはないとも書いています。新シーズンのコートで、背番号21がどんなプレーを見せるのか。
高橋藍のコメントは9月29日時点で未発表(追記予定)
弟・藍選手からの反応は、9月29日時点ではまだ出ていません。
報告文にこれだけ名前が出てくる藍選手が、兄にどんな言葉を返すのか。ポーランドから届くその一言がわかりしだい、この記事に追記します。


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