7人の参加者の中でただ一人、まだ明かされていない比嘉蔵之介の指令は「ほかの参加者の指令を止めること」です。
kiDnap GAME(キッドナップゲーム)第5話(11月3日放送)で、比嘉は台北にいるクリスティーナのノートパソコンを那覇から乗っ取り、不倫動画をアップロードの途中で消してしまいました。
首謀者から指示を受ける場面が一度もないのに、なぜ比嘉は台北の指令を知っていたのか、そこから見えてくる比嘉の本当の役割を掘り下げます。
比嘉の指令は、ほかの参加者に指令を果たさせないこと

このゲームで、参加者全員にかかるルールは一つだけです。
誰かが指令を達成した瞬間、ほかの人質は全員命を落とす。
1人がゴールすれば、ゲームはそこで終わりです。首謀者にとって、それでは早すぎます。
だから7人の中に1人だけ、ほかの参加者のゴールを止める役が置かれている。それが比嘉です。
第5話の比嘉は、まさにその役を果たしたのです。
同じとき、台北では新出も「ここでゲームが終われば、大勢の犠牲者が出る」とクリスティーナを止めにかかっていました。
刑事は言葉で説得し、システムエンジニアの比嘉はキーボードで止めた。那覇でパソコンを乗っ取った比嘉は、「セキュリティ甘すぎだろ」と言い放ちます。
アップロードが途中で止まった瞬間、思わず「誰が?」と声が出ました。
何より大きいのは、比嘉が口にしたこのセリフです。
「こんな所で終わらせるわけにはいかない」
母を助けたいだけなら、「止めなきゃ」で済みます。「終わらせるわけにはいかない」は、ゲームそのものを続けさせる側の言葉です。
止めたいのは新出も比嘉も同じ。でも比嘉にとっては、それ自体が自分の指令なのです。
新出と同じ側に立っているように見えて、実はゲームをいちばん長引かせている男だと思いませんか。
放送直後には、比嘉の指令そのものを言い当てにいく人も現れていました。

やっぱりお前か!!!
満島の指令は邪魔をする事かな?
満島真之介演じる比嘉は、7人全員の指令を知っている
比嘉が台北の動画を消せたのは、クリスティーナの指令を最初から知っていたからです。
第5話には、比嘉が首謀者から指示を受け取る場面も、クリスティーナと会う場面もありません。それなのに比嘉は、公開の瞬間をねらってパソコンを乗っ取りました。
クリスティーナが公開を決めたきっかけは、娘レオナの一言。
「モデルなんかじゃなくて、私たちのお母さんをちゃんとやって欲しかったの」
「パパのこと見捨てたりしたら、ママを一生許さない」
この2つのセリフには息をのんで、娘のほうが母よりずっと大人に見えました。
家族の中で、ついさっき決まったばかりの決断。それを那覇の比嘉は、すぐにつかんでいました。
台北の指令も公開のタイミングも知っていた比嘉が、ほかの5人の指令だけ知らないとは考えられません。比嘉は、7人全員の指令を最初から渡されている参加者です。
首謀者の仲間なのか、指令で動いているだけなのか、そこで迷った人もいました。全員の指令を握らされているからこそ、比嘉は首謀者側の人間に見えるのです。

満島くんが敵側の一味なのか、それともハッカーとして邪魔するのが指令なのか
比嘉に指令を止められたクリスティーナは脱落し、夫のホアン・シューは帰らぬ人になりました。愛する人を失った参加者は、これで3人です。
| 参加者 | 指令の結末 |
|---|---|
| ミゲル(マニラ・第2話) | 銀行強盗に失敗し、孫娘マリアを失う |
| アム(バンコク・第3話) | 自ら投降し、恋人ダオを失う |
| クリスティーナ(台北・第5話) | 比嘉に動画を消され、夫ホアン・シューを失う |
ミゲルとアムは、自分の力で指令を果たせませんでした。クリスティーナだけは、ほかの参加者に止められて脱落しています。
娘に背中を押されて覚悟を決めたのに、顔も知らない誰かに一瞬で止められる。これ以上むごい負け方があるでしょうか。
放送前に立てていたクリスティーナの予想は、クリスティーナの指令「不倫動画の公開」を考察した記事で答え合わせをしています。
比嘉が次に止めるのは新出の指令

第5話のラストで、首謀者は新出にメッセージを送りました。
「お前に新たなステージを用意しよう」
ここで、新出の指令「事件の首謀者を確保する」を思い出してください。
新出が首謀者を捕まえれば、それも指令の達成になります。つまり、比嘉が次に止めにくる相手は新出です。
台北のパソコンを那覇から乗っ取れる比嘉なら、新出の捜査の手がかりを消すのもたやすい。首謀者の言う「新たなステージ」は、新出と比嘉がぶつかる舞台になります。
このメッセージを見た瞬間、首謀者が2人をわざとぶつけようとしているのだと、ぞっとしました。
比嘉はIT企業のCEOで、システムエンジニアでもあります。
参加者の指令はそれぞれの職業と深く結びついていて、その法則はキッドナップゲームの指令一覧で整理しています。パソコン1台でほかの参加者を止める指令は、比嘉の職業そのものです。
7都市の参加者と、ここまでに愛する人を失った3人の関係は、キッドナップゲームの相関図で一目でわかります。
全員を救いたい刑事と、全員を止める男。
新出が比嘉の正体にたどり着いても、2人が手を組むことはないのです。
那覇のパソコンの画面に、次に映るのは新出の名前です。


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