VIVANT第23話(11月1日放送)のラストで、リュウは野崎の胸を撃ちました。
あの一発は、野崎を生かすための一発です。
さかのぼると、22話でリュウがドラムを撃った場面に、すでに答えが出ていました。
ドラムが撃たれた場面と、前作で乃木がベキを撃った場面を順番にたどると、リュウが「愛しき人」をどう守ろうとしているのかがわかります。
野崎は死亡していない、リュウは急所を外して胸を撃った
23話のラストには、ハンとタイラン、それに黒須と乃木憂助が居合わせていました。
野崎は「残念だが、あなたは我々と一緒に核融合の情報を聞いてしまった」と告げられます。
そこで銃を向けたのが、リュウでした。
「さようなら愛しき人よ」
リュウはそう言って、野崎の胸を撃ちます。
場面はそこで終わり、野崎が倒れたのか、目を閉じたのかは映っていません。
サブタイの「愛しき人」が野崎だったとわかった瞬間、息をのんだまま、しばらくリモコンを持って固まっていました。
あの一言の重さに打たれたのは、私だけではありませんでした。

乃木さんと劉が対峙するという夢が叶いましたありがとうございます!!!
劉はやはり至高のヴィランです
哀愁をまとった「さようなら、愛しき人よ」は別格
見ている側が「ヴィラン」と受け取るほど、リュウの一発は冷たく見えました。
それこそがリュウの狙いです。
視聴者がそう見たなら、ハンとタイランの目にも本気の一発にしか映りません。
この一発で、野崎は死んでいない。
本気で口を封じるなら、頭を狙えば確実。
それなのに、リュウが撃ったのは胸でした。
しかもリュウは、引き金を引く直前に野崎を「愛しき人」と呼んでいます。
愛している相手を本気で殺す人が、わざわざそう呼びかけるでしょうか。
ハンとタイランの前では、誰かが野崎を撃たなければ収まりません。
だからリュウは、ほかの誰かに撃たせる前に、自分で撃ちました。
弾がどこに当たるかを決められるのは、引き金を引く本人だけだからです。
サブタイの「さようなら」は、命の別れではありません。
野崎を「死んだことにする」ための別れです。
リュウはドラムも撃ったが、弾は内臓に届いていなかった
リュウが人を撃って生かしたのは、これが初めてではありません。
22話で、鎖を引きちぎったドラムを撃ったのもリュウでした。
とどめを刺そうとしたリュウを、野崎の「やめろー!!」が止めます。
リュウは「確かにここで撃ったら掃除が大変そうですよね」と銃を下ろし、部下に「埋めて来い」と命じました。
ところが、弾は筋肉と脂肪に阻まれ、内臓まで届いていなかった。
外に運ばれたドラムを掘り起こしたのは、チンギス。
あの「掃除が大変」は、とどめを刺さないための言い訳だったと気づいて、思わず22話を見返しました。
23話では「鋼の筋肉の塊、致命傷には至らなかった」と語られ、ドラムは東条たちと一緒に姿を見せました。
22話の時点でリュウが味方だと言える理由は、リュウがドラムを撃って埋めさせた本当の狙いで詳しく書いています。
ドラムと野崎の場面を並べると、リュウのやり方は同じです。
| 22話:ドラム | 23話:野崎 |
|---|---|
| 撃ったのはリュウ | 撃ったのもリュウ |
| 野崎の目の前で撃った | 乃木と黒須の目の前で撃った |
| とどめは刺さず「埋めて来い」 | 胸を撃ったところで場面が終わる |
| 23話で生きていたとわかった | 最終回で生きていたとわかる |
16話で「やはり私を愛してくれていたんですね」と口にしたリュウです。
ドラムは生かしたのに、野崎だけは本当に殺す。
そんな話の運び方は、VIVANTではありえません。
前作の乃木もベキを撃って生かし、野崎が替え玉を用意した
撃って、死んだことにする。
この手を最初に使ったのは、前作の乃木でした。
前作の最終回、乃木はベキ・バトラカ・ピヨを撃ちます。
誰もが死んだと思ったベキは、22話で奥出雲の乃木家に生きていたとわかりました。
乃木が急所を外していたことも、22話で明かされています。
そのうえで、野崎が替え玉を用意して、ベキを死んだことにしました。
| 前作最終回:乃木がベキを撃つ | 23話:リュウが野崎を撃つ |
|---|---|
| 急所を外して撃った | 頭ではなく胸を撃った |
| 野崎が死んだことにした | ハンとタイランの前で撃った |
| 22話で生きていたとわかった | 最終回で生きていたとわかる |
皮肉なのは、ベキを「死んだことにした」のが野崎だったこと。
今度は野崎自身が、同じやり方で救われる番です。
並べてみて、ここまで形がそろうのかとゾクッとしました。
しかも、その場には乃木が立っていた。
ベキを撃ったことのある乃木には、リュウが急所を外したことがわかっています。
乃木が表情ひとつ変えなかったとしたら、それはもう答えを知っているから。
そう思いませんか。
乃木とリュウが同じ画面に並んだ23話は、撮る側にとっても大仕事だったようです。

第23話ありがとうございました!
ついに乃木と劉銘軒が対面。
撮影めちゃくちゃ大変でしたが、堺さんのご苦労といったら…
この後も本当に素晴らしいので是非お楽しみにしてください!
「この後も本当に素晴らしい」という一言が、最終回の野崎の再登場を指していると読むと、来週がますます待ちきれません。
23話でベキは、乃木に「なぜ私を生かした」と問いかけていました。
撃っても殺さない。
乃木がベキにしたことを、今度はリュウが野崎にしたのです。
ベキが生きていた伏線はベキ生存の伏線と答え合わせにまとめています。
野崎・リュウ・乃木・ベキの関係が23話でどう動いたかは、VIVANT続編の相関図で追えます。
最終回で野崎がもう一度リュウの前に立ったとき、リュウが何と声をかけるのか。
そこまで見届けたくなります。


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